庚申(こうしん)信仰は、昔からよく話は
聞いていましたが、なかなか調べる時
を逃していたので、今日はその話。
昨日の神前式で訪れた、神奈川県
葉山の森戸神社の境内・末社さんに
猿田彦大神と庚申塔が、あったので、
私の大好きな猿田彦さんと「庚申」
どんなつながりか、、、
干支の庚申の日の夜に身を慎んで
徹夜すると長生きできるという信仰。
その起源は中国の道教で説く三尸
(さんし)説にある。中国晋の時代
『抱朴子』には、人間の体内には三
尸(上尸、中尸、下尸)という三匹の
虫がおり、人間の早死を望んで、
庚申の日の夜、人が眠っている
間に天に昇り、人間の寿命をつかさ
どる天帝(道教の最高神、陰陽と
太極を司)にその人の日頃の罪
過を報告する。それによって、
天帝はその人を早死にさせて
しまうとある。そこで、徹夜して
これを避けることが説かれ、その
徹夜を守庚申(しゅこうしん)と
言う。
江戸時代に民間に普及した庚申
の夜の徹夜は、庚申待と呼ばれる
ようになり、庚申の画像を掲げて
真言や般若心経を唱えて祀った
あと、共食しながら夜を徹しての
歓談が行われた。
江戸時代は、干支の考えや易経、
陰陽道などの知識から、縁起を
かつぐのが、多くなる。五行で考
えると「丙午(ひのえうま)」は、丙=火、
午=火 と火が重なるのが、丙午の女性は強いと言われるゆえん。
「庚申」も「庚」が「金」、「申」も「金」だから金と金がぶつかれば火が
出るといわれ、非常に悪い年なのです。悪いから慎まなければなら
ないといわれています。
庚申の由来が、中国の道教から、伝わり、日本の歴史の中で、室町時代に
応仁の乱がおこり、京都の都から逃れてきた、公家や僧侶が関東に伝えた
とも言われています。
先ほどの「三尸神」は、「北斗七星」へそして仏教と神道の習合の時代
「山王権現」 ⇒ すると、「猿」 ⇒ 『猿田彦大神』
また、三尸神へは、「庚申経・道教医学」、これは、庚申縁起の仏教の思想が
入り、天帝が、帝釈天と習合する。習合から道祖神の考えから、「猿田彦大神」
毎年の御縁年思想から、富士山の信仰、コノハナサクヤヒメから、天孫降臨
そして「猿田彦大神」
この庚申信仰は、道教の影響を受けて日本に入り、仏教と神道の神様と
歴史上、習合され。「申」から猿田彦大神に転じていくのも面白い。
この庚申祝詞もある。 人々は、さまざまな伝説や言い伝え、そして
縁起をかつぐ、それはお祀り、お祭りにつながる。
大切に、後世に伝えて行きたいです。
平成26年の庚申の日は、
2月 18日、 4月 19日、6月 18日、8月 17日、
10月 16日、12月 15日になります。徹夜するか??
庚申祝詞は奏上することにしたいと思います。
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