2013年11月29日金曜日

祝詞(のりと)の勉強がしたい!

祝詞(のりと)の勉強がしたい!               
と最近問い合わせを頂きます。
自分の家に神棚を供えたが、
何をあげたら良いかわからない

神社において、人生儀礼、結婚式、
初宮参り、七五三、成人式などには、
神職が、神霊を拝してお願いの文言
を奏上してくれます。神に祈りを捧げ
災難や罪穢れを除き、清めてもらい、
人々の願いを神職が、仲介者として
奏上します、その文書を祝詞と言い
ます。その願いの文章は、神事とし
て、古典語で書かれた一定の形式
に従った祝詞を作文し読み上げます。

現存最古の祝詞は、醍醐天皇の
延喜年間にその収録を手掛けたもの
ですが、その表現は、その時代よりも
ずっと古い時代のものです。
平安時代に整理されたその祝詞は、
当時の人にとっても古めかしい奈良
時代の言語で語られています。現代
読み上げる祝詞も、奈良時代の言葉
で書かれた祝詞をベースに作文され
た文章です。この現存最古の祝詞は、
「延喜式」言う法典、つまり法
律を分類整理した書物の中に収め
られています。
延喜五年(905)、藤原時平らが醍醐
天皇の勅を奉じて、完成したもの。
二十年かかって、五十巻から成る
書物です。その中の一つとして祝詞
二十七編が収められています。
書き方も、全部漢字で、読み上げる
ために、万葉仮名も入れました、
それを宣命書(せんみょうかき)とい
います。宣命という、天皇の命令を
伝える文章がこのような形式で書かれてきたところからそのように呼ばれます。その宣命の最古のものが、『続日本紀』に収めらています。祝詞は、そのような、宣命と同じ表記方法で描かれていました。

古代の人々にとって、祝詞を奏上することは、言葉のもつ力に期待するものもあった
と思えます。『万葉集』に詠まれている「言霊の幸はふ国・ことだまのさきはふくに」
のごとく、言霊の力によって幸福がもたらされると考えられていました。

是非とも祝詞を一緒に勉強をして、自宅、家庭、仕事場において、神棚に手を合わせ
祝詞をご自身の声で上げてください。

次回の祝詞勉強会は、来年の1月平成26年1月26日
日曜日の12時45分受付!
芝の増上寺の横にご社殿があります、芝東照宮にて
行います。お気軽にご参加ください。 
この回は、大切な祝詞「大祓詞」を勉強致します。

 

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