2014年5月8日木曜日

式三献の儀式

日本の和婚において、高級婚礼
衣装の代表として、「本手書き
友禅」が、あります。

その友禅の有名作家、秋山章
(あきやまあきら)先生の和婚の
勉強が、先日、京都において
開催され、参加して来ました。

『祈りの儀式』という項目において、
日本の古くから大切にしてきた
和の結婚式。結婚式において
もっとも大切な『式三献の儀式』
について重要である事、再認識
する勉強会でした。

神仏への祈り、そして人と人との
契り、それが儀式です。姓が違い、
育った環境が違い、歩んで来た
歴史が違う二人が、今日から同じ
道を歩むのです。大変に難しい
未来です。だからこそ覚悟が必要
です。結婚式とは二人の生命が
一つになる事です。

三献には、三つの盃が用意されます、
大中小三つの盃には意味があります。
小さい盃は、過去を表し、中の盃は、現在を表し、大の盃は、未来を表します。
また、それぞれが、前世、現世、来世とも先祖、自分、子孫とも言います。

過去の盃は、私が生まれてから今日迄の人生は、
あなたと結ばれる為の人生でした
現在の盃は、私は今日あなたと結ばれます。
未来の盃は、私は未来永劫あなたと共に人生を
歩み通します。

互いの過去は今日の為、今日の互いは明日の為、過去・現在・未来とも、
結ばれる為にある事の証と約束でしょう。
そこに魂を酌み交わす為の酒が使われるのです。

私たちは、婚礼に携わり、直接、新郎新婦とお話をさせて頂く機会を持って
います。その際に、もっとも大切な事は、商品の知識や衣装の装い方などの
美容着付けの技術の紹介だけでなく、この結婚式における意味、結婚式の
目的や意義、古くから日本人が大切にしてきたことの内容の意味を伝える
ことなのだと思います。
それが、幸せの絶頂の新郎新婦に対して、結婚とは、覚悟することである
またその覚悟をすることには、二人が出会う「縁」、先祖からの縁、また
今日の日を迎えるまでの育ててくれた親との縁、親への感謝、未来への
覚悟と決意。 それらの深い意味のある三献の儀であることを、お伝え
することが大切な使命に思います。

人生において、大切な大きな節目、その節目作りのお手伝いをさせて頂く
中で、我々婚礼業者がお伝えするべきことを勉強しました。
 

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