2014年5月23日金曜日

山本能楽堂に教えて頂く能 その1 能の役籍

山本能楽堂とのご縁が出来た事は     
前回のブログにおいて、紹介しまし
た。今日は、能について、山本能楽
堂さんより頂いた資料に基づき、
書いてみたいと思います

能を演じる能楽師は、それぞれ
の専門によってパート(役籍)
が分れています。能面をつけて
主人公を演じるのは、「シテ方」
という専門役です(①)。「シテ
方」は他に、ツレ役や、地謡
(コーラス)(②)、後見(③)
をつとめます。シテと応対しシテ
の演技を引き出す脇役は「ワキ方」(④⑤)と呼ばれ、多くの場合、
旅をする僧や天皇の使いの役などを演じ、舞台の右前の隅に座ります
能の前半部分と後半部分をつなぐため、ワキの質問に答える形で
その土地のいわれやシテにまつわる話を語る役は「狂言方」がつとめ
ます。また、楽器を演奏する四人の音楽家は「囃子方(はやし)」
といい、笛方(⑥)、小鼓方(⑦)、大鼓方(⑧)、太鼓方(⑨)
わかれます。能は厳密な分業制になっており、
例えばシテ方が楽器を演奏したり、狂言方が
ワキ方をつとめるといったことはありません。
一生涯同じパートをつとめることで、その芸
を深め精進していきます
 
能のこの言葉(シテ、ツレ、脇)は、他の世界でも使われている!!
「シテ」と言う、主人公の言葉は、金融の証券界において、使われる。仕手株
やシテ筋が動いたので、株の相場が動いた!などと使う。これはかつての
仕手筋が地方や中小の証券を取次にしていたためで、普段はほとんど注文
のない弱小証券が突然大量の注文を特定銘柄に集中させ始める事から
「主役(シテ)登場」と表現された事による。今日ではネット証券経由による
売買注文が中心になっていることから、かつてのような「仕手」は認識され
にくい状況にある。 シテ=主人公。
ツレも関東では、夫婦の片方を呼び、関西では、同性でも友人のことを
呼ぶのに、私のツレと言う。
 
能の種類について           
能は、シテが演じる役柄によって
神(しん)、男(なん)、(にょ)
、狂(きょう)、鬼(き)の五つの
ジャンルに分けることができます。
江戸時代には、この順番どおりに
一日に五番立(ごばんだて)、で
上演されてきました。
爽やかな朝の時間に神様
の能で始まり、夕闇迫る頃、鬼の能が演じられま
した。また「翁」という能は、
「能にして能にあらず」といわれ、
神様に捧げる能として特別に扱われます。
初番目もの(神)神仏の霊験を称える能。
脇能物ともいう。
二番目もの(男)戦の罪により羅道に
落ちた武士の能。修羅物とも。
三番目もの(女)女性が主役で優美な舞を
舞う能。髪物ともいう。
四番目もの(狂)ほかの分類に入らない能。
狂女物が多い。雑能とも。
五番目もの(鬼)鬼、天狗が主人公で威力
のあるものが多い。切能とも。
 
このような能のルールや、役割や内容のストーリーを勉強しておくと
本番の能をもっと楽しめる。
是非、日本の上方伝統芸能の能、追求したい。
 
 
 

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