2014年5月2日金曜日

人を育てると言う事

人を育てると言う事は、経営者、上司の「おごり」だと言う方がいます。また、
無駄だと言う方もいます。

よくよく私のサラリーマン人生を振り返ってみると、本当に2年と6か月と言う
短いサラリーマン人生でしたが、「商品知識」ばかりの研修でした。
銀行員であったこともありますが、商品は膨大で、平日は、お客様の借入の
稟議や金利交渉の稟議の仕事、これは夜、寮に持って帰ってやったりも
しました。(今は、個人情報等で絶対に持って帰ってはいけないと思いますが、)

土日は、逆に会社の商品知識のテストの勉強をしました。貿易為替や商業簿記
英語等、大学時代は、本当に受験勉強の反動か、4年間勉強もしない学生
だったので、この新人社会人は、高校時代に戻ったような状態で勉強しました。

実家の稼業(紳士服アパレルの会社)を継ぐと言う事で、銀行を辞めて、親の
会社に入社しました。当時は、人を育てるんだ、と銀行の人事考課のような
表を作ったところで、「誰が誰を評価するのか?」ということで、すぐにシステムを
作ろうとしていた考えは、崩壊しました。

船井総研などの外の会社でやっている、社員研修や勉強会に社員が行った
ところで、本人が会社にもどり、よーーしと気合を入れても、会社の土壌が
無いと、2~3日で元のモチベーションに戻ります。

大阪の店から東京の店に転勤して気が付いたのは、「内の会社の社員教育は、
得意先にしてもらっているのだ!!」と気付いたことです。
つまり、大阪の店にいた時の得意先様は、中小の紳士服屋さんに営業に行き、
商談や展示会、出荷、返品、検品の仕事をする形が多いのですが、
東京の得意先は、東証一部上場企業が多く、先方の本社のバイヤーにお会い
するだけで、商談のスペースに入るだけで、「内の小さい会社が、こんな
上場企業と商売をしているのだ。」と誇らしげに思ったものです

誇らしげに思うとその得意先に興味を持ち、その得意先に肩をならべて、
良く似た年齢のバイヤーと目線を合わせるようになる。つまり、社会人常識や
笑顔、挨拶、すべての価値観を自分自身が吸収しておかないと先方バイヤー
に負けてしまうという気持ちがおこり、自分で気が付き、『情報』と言う意味が
わかり、つまり価値観の思考回路がベースアップするのだと思います。

当然東西の部長がならぶ会議、月例会議においても、話をする内容が、
上場企業を相手に、常にもまれている部長の方が、生き生きと話をしていました。

当時の人事教育というのは、このような、上場企業と言う得意先に刺激された
社員が、社内の活性化となり、組織が出来上がっていたように思います。

さて、以上を考えてくると、今の私の会社においての人事教育はどのように
するのか? 得意先様はすべて、「一見(いちげん)さん」でなおかつ販売商品は
「サービス」という無形のものである。
今までは、なんやかんやと言っても、『紳士服』と言う販売商品があったのだ!

つまり、『人間力』しか、ないでは、ないか!!販売しているのは、サービスであり
つまり、『あなた』、販売員自身を販売しているのが、現実。
ある意味、もっとも難しい、商品、『人』と言う商品を販売している。

内の社員の7割は、女性なのである。女性は、将来母親になる、結婚にあこがれた
女性が多い。これら、女性が母親になった時、それぞれの子供を育てる母親と
なるのである。BUAで人間力をしっかりと育て上げて、立派な価値観を持った、
母親を育てるつもりで、人の教育をするのだ。
それが、社員教育にもなり、将来の日本人を育てることになるのだ。
それが、私の考える「神道(かんながらのみち)経営」なのである、
「笑顔」、「あいさつ」から始まり、感謝、素直、我を捨てる、許す愛を持つという
ことをもっと追究していきたい。

今日からもう一度、フンドシを締め直し、オリジナル神道経営、
社員教育を構築する。

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