明治天皇御製の句を出す、気温が高まり、夏が近づくのを感じると、夏の
禊を身体が、思い出す。
その禊をする際に大切なのが、この明治天皇御製の句である。
夏の禊で習う、教本より10首あげてみる。詠めば詠むほど、深く
味わいがある素晴らしい句、大好きある。
〇 あさみどり 澄み渡りたる 大空の 広きをおのが心ともがな
〇 さしのぼる 朝日のごとくさはやかに もたまほしきは心なりけり
〇 あらし吹く 世にも動くな人ごころ いはほに根ざす松のごとくに
〇 いかならむ 事にあひてもたわまぬは わがしきしまの大和だましひ
〇 千早ぶる 神のひらきし道をまた ひらくは人のちからなりけり
〇 目に見えぬ 神の心にかよふこそ 人の心のまことなりけり
〇 おほぞらに そびえて見ゆるたかねにも 登ればのぼる道はありけり
〇 とこしへに 國まもります天地の 神の祭りをおろそかにすな
〇 おごそかに たもたざらめや神代より うけつぎくるうらやすの国
〇 國民も つねに心をあらはなむ みもすそ川の清き流れに
本当に良き歌である、御年6歳のころから和歌をおつくりになられた明治天皇陛下。
質素倹約で、一番に国民のことを思い歩んでこられたかた。
禊の滝の前において、大自然に囲まれた中、これらの和歌を
声だかだかと詠ませて頂くと、自然の音と光と緑と大地に共鳴し
木々も山も水も喜び、嬉しい気持ちで禊が出来る。
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