「十牛図」の後半です。
自分の心の旅、本来の自分を
見つけ、自分自身が、心を
鍛え、成長させていく物語
後半です。
第六図 騎牛帰家(きぎゅうきか)
牛に乗って家に帰る
自分の心の煩悩との戦いは、
終わり、もはや、鞭も縄も
必要ない。
心は、爽やかに澄んでいる。
第七図 忘牛存人(ぼうぎゅうそんじん)
牛は消え私だけがいる
大悟(だいご)の状態、迷い
から抜け出して、真理を会得
すること。
大いなる悟りの状態である。
第八図 人牛倶忘(じんぎゅうぐぼう)
人も牛もいなくなる
『空』である。
空とは、万物は変化すること
万物は変化した結果亡びる
亡びて消え去る、こだわりは
捨ててしまう。
身心脱落(しんじんだつらく)
身も心も一切の束縛から解放
されて、絶対的な自由を獲得
すること。道元のことば。
無であり、無限、『丸』、『えん』
の状態。『縁』でもあり、『結び』
の事である。
第九図 返本還源(へんぽんかんげん)
生まれ変わる
色即是空(しきそくぜくう)によって
万物は亡びて、無となったが、
無もまた、空を免れない
再び変化した結果
無から、万物は生じてくる
第十図 入鄽垂手(にってんすいしゅ)
俗に入り教化する
なぜ私は、この世に生まれてきたのか?
私でなければはたせない
私だけの役割をはたすために
私は、この世に生まれてきた
和光同塵(わこうどうじん)
仏や菩薩が、知徳の光を隠し
世俗と同じ次元で姿を現し
人々を救うこと。
衆生済度(しゅじょうさいど)
仏や菩薩が、法を説いて、
人々を迷いの苦痛から救い
出し、悟りの境地に導くこと。
人間が、生きていく中での
煩悩や苦悩、すべては、
自分の心の問題として、とらえ必死に自分の使命を追いかけ、自分で
しかできない、『天命』を探しあて、世のため、人のために生きる。
死んだつもりで、一からスタートする。
牛と人、心と体が、一体になった時に、スタートする。
やっぱり、深い!
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