2013年12月21日土曜日

「誠」によってのみ「道はひらく」「道は興せる」


「誠」、「誠実」とよく言葉を耳に
したり、友達の名前に見たり
するものだから、その人柄や
イメージが勝手に先行し、
「誠」と言う、深い意味に
触れる事が無かった。

人間学の中では、非常に
重要でかつ、力強い意味が
あるこの「誠(まこと)」について
今日は、勉強した。

「道をひらく」や「道を興す」と言う言葉は、
我々の魂をゆり動かし、これを燃え上がらせる
しかし、ただ、「道を興すんだ」と考えるだけ、言うだけでは、道は興せない。

「自分の道をひらくのだ」というような一切の野心やはからいが消え去って、このわが身、
わが心の一切を、現在自分が当面しているつとめに向かって捧げ切る「誠」によってのみ、
開かれるのである。

真の誠は、その時その時の自己の「精一杯」を尽くしながら、しかも常にその足らざる
ことを歎くものでないとならない。

誠に至るのは、何よりもまず自分の仕事に全力を挙げて打ちこむこと。すなわち
全身心を提げて、それに投入する以外にはない。かくして誠とは、畢竟(ひっきょう)
するに、「己れを尽くす」という一事に極まるとも言える。
自己の一切を投げ出すということ。自己の内なる醜い我見をえぐり出し、そこに
 初めて開かれる。

真の誠への歩みは、「全充実の生活」と言っても良いのである。
古来、誠ほど強いものはないと言われるゆえんである、

「至誠(しせい)にして動かざるものは
未だこれあらざるなり」

誠は真の力なり

人間学を勉強するにあたり、大変大事な言葉である。

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