2014年11月1日土曜日

別天津神と神世七代


『古事記』の最初、別天津
神誕生と神世七代の誕生
について、それぞれの神々
について、調べてみました。

『古事記』の冒頭に出てくる、
造化三神(天之御中主神、
あめのみなかぬしのかみ、
高御産巣日神、たかみむ
すひのかみ、神産巣日神、
そして、かむむすひのかみ)
は、宇宙開闢の大原理が、
神々の名前で表現されて
います。

そして、創造進化の運動が
書かれ、
無限を司る神々
有限を司る神々が、
登場してくるように思います。

宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)と
天之常立神(あめのとこたちのかみ)は、造化三神を補佐する神々
として、形もなく臭いもなく色もない、神々が現れます。

その次の神世七代の神、から有限になる、国之常立神(くにのとこたち
のかみ)と豊雲野神(とよくもののかみ)の神は、宇宙創成の渾沌たるときの
神々で、有限の方にすすむ働きを担う神々で、働きを指しているから
やはり姿形は、ないです。

宇比地邇神(うひぢにのかみ)と妹須比智邇神(いもすひちにのかみ)は、
対の神々です。これは、矛盾を司る神々です。病気するのは、
生きている証、長く生きると必ず心配事や悩みがつきまとい、病気になる、
善くしていく努力と苦悩の中に真の平和があること、つまり矛盾です。

角杙神(つのぐひのかみ)と妹活杙神(いもいくぐひのかみ)も、対の神々
です。物を作る方面の神々で、逆に壊す方面の神々
でもあります。

意富斗能地神(おおとのぢのかみ)と妹大斗乃弁神(いもおおとのべのかみ)
も、対の神々です。できた物を広大豊富にする神々。物が
多くなるところに価値を認める神々。人が一つより二つ、二つより三つ欲し
がるのはこの神々のはたらきです。

於母陀流神(おもだるのかみ)と妹阿夜訶志古泥神(いもあやかしこねのかみ)
も、対の神々です。円満完全をつかさどる神々です。物は豊富
だけでなく、より完全で麗しく美しくあらねばならないという方面をつかさどる
はたらきです。

これらの神々は、人の心、人の欲望、本能そのものなのです。

そして最後の夫婦神によって、沢山の神々が生み出されていきます。

古事記の宇宙創造、天地開闢の物語は、人の心の広がり、無限に広がり
有限に広がり、形作る深さに通じて、ここが、とても面白いです。

人間の生活や環境がどんどんと進化していく現代ですが、
人間の心の中は、1000年以上の前から余り進化していないのか?
と思うとなんとも、面白いし、やはり生身の人間なんだと安心します。

そんな宇宙、天地開闢から、私達は、日々の生活において、
精神を向上させていく道を自らが気づき、平常心を持って
明るく、楽しく、元気よくと進みたいと思います。

今日から、11月、頑張ります!!








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