今年の大河ドラマ「黒田
官兵衛」においてよく出る
セリフ、「黒田の家は、
ケチではなく、倹約です。」
と、「倹約」と「ケチ」では、
似ているようで違う。
実家の父も、近頃、「倹約」
ということを教えてくれる
「お祖母ちゃんの生活を
振り返るとすごく倹約を
してた、それが、金を残す
秘訣やな、、」としみじみと
教えてくれる。商売人の
祖父の奥さんだけある。
商売人においては、昔
から、「商売は、始末、算用、才覚」と言われてきました。「倹約」と
いうのが、この中の「始末」。とても大切だと、心するようになりました。
「始末」を調べていくと、始末で有名な人が、歴史的におられました。
江戸時代中期の近江商人、中井源左衛門が1805年(文化2年)の
正月に、長い商いの体験から得た人生訓を浄土宗を開いた法然の
一枚起請文にならって書き記した。通称『金持商人一枚起請文』と
呼ばれ、中井家の家訓として中井家代々に受け継がれた。
「始末と吝(しわ)きの違いあり。吝光は消え失せぬ。
始末の光明満ちぬれば、十万億土照らすべし。」
始末とケチは違う。ケチで貯まった財産はすぐに消える。
始末で財産が蓄えられれば、世界中を照らすだろう。
世間では『金を溜める人は、運がいいからで、金が溜まらないのは
自分に運がないからだ』と言うが、それは愚かで大きな誤りだ。
運などというのは無いのだ。
金持ちになろうと思うなら、酒宴や遊興、贅沢をやめて長生きを心掛け、
始末第一に商いに励むより方法はない。他に欲深いことを考えると、
先祖の慈悲にも、天地自然の道理にもはずれることになる。
これを心得て実行する人が、五万、十万の大金ができることは疑いない。
ただし、国の長者と呼ばれるようになるには、運も必要で、一代で
なれるものではない。二代、三代と続き、善人が生まれて、
はじめて長者と呼ばれる家になる。
そのためには、陰徳・善事を積むことより方法はない。
この『金持商人一枚起請文』は、のちの子孫の奢りを防ぐために書した
ものである。
いや、本当に、倹約、始末、そして継続、陰徳を積む
心して、今日も頑張ります!!
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