昨日は、突然のご来店で、
結納ご希望のお客様に
お越し頂けました。
新郎に当たる、男性とお父様
来月上旬に、結納をされると
の事でした。
「おめでとうございます!、花
嫁にあたる女性は、どこの方
ですか?」
「大阪の南のほうです。」
なるほど、大阪の南の方で
あれば、『結納ぐらいは、しな
さい!!』と言う地域になる。
あの有名な仁徳天皇陵のお膝
元にあたる、結納文化発祥の
地になります。
結納の歴史を紐解くと、四世紀
から五世紀頃、仁徳天皇の時
代に起源がさかのぼり、起源と
なります。
仁徳天皇の皇太子(のちの履
中天皇)が黒媛を妃に迎える
時に贈り物(納采)を贈ったこと
が最初とされ、宮中儀礼の
「納采の儀」として脈々と受け
継がれています。
我々、庶民の間にまで広まったのは、江戸時代末期から明治初期だと
言われています。 その語源は、「結いもの」や「云納(いい入れ)」と
いう婚姻を申し込む言葉が転じたものとも言われています。
今回は、ホテルの和食(洋室)にて、結納式を行われるとのこと
また、地域色は、出さずにシンプルに行いたいとの事なので、
シンプルな結納としては、上の写真二つになるが、もっともシンプルが
上のコンパクト結納という結納セットになります。と案内しました。
結納は、両家、「家と家との結びつき」を象徴する儀式、新婦となる
女性を育ててきた両親の気持ちを忖度すると『結納』は、やはりして欲しい
のだと思います。「結納を交わす」と言う行為が、
「先方の家(男性側)から自分の娘を大切に
迎え入れようという気持ち」として女性の家に
伝わるのたと思います。
このコンパクト結納は、何がコンパクトかというと、いわゆる従来の
目録、受書というものもなく、写真下のような松竹梅の水引飾りもなく
現代風にもっとも主旨としての「結納金」「結婚指輪」「末廣」「熨斗」が
男性側から女性側に渡されるようになっています。
結納返しも行われません。
ただ、このコンパクト結納セットの良いのは、友白髪という、従来の
高砂の人形が、二体のベアになっている所。新婚生活の中で、男女が
出発する日は、このベアをみると感じられると思うからです。
入籍後は、家のピアノの上にベアを並べると男性は、おっしゃっていました
そこまで、結納後のことまでこの結納品の置き場を考えて下さることに
喜びを覚えました。
結婚が決まり、「結納金」の授受も省略されていく中、両家の親の気持ちを
反映させて、両家の結びつきを深め、結婚の決心を固める儀式として、
『結納』は、残していきたい日本の文化のように思います。
どうぞ、末永くお幸せに家族を作って頂きたいと祈念致します。
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