2014年8月30日土曜日

修行

神話の話は、なかなか尽きず、  
今日も、大国主命のお話です。

大国主命が、根の国のおいて、
行った修行。須佐之男命に
従って行った修行は、かなりの
厳しいものでした。

『古事記』をさっと読んだ時は、
「大国主命の根の国での修行」
と、とらえる事は出来ずに、
須佐之男命が、娘を取られる
のが、嫌で、大国主命に意地
悪をしているのかと思って
いました。

その内容は、
第一は『へみはらい』蛇退治の
術(蛇の比礼・へびのひれ)段
須佐之男命は、大国主命をあらゆる種類の蛇を集めた部屋に入れて、
見事に、蛇をあやつり、出てきた。次に『ムカデの比礼』の段では、ムカデの部屋
『蜂の比礼』の段では、蜂の部屋に入り、あらゆる動物を使える道
を会得されました。

第二は、『鏑矢取り』これは、鏑矢を野に放ち、それを取りに行く間に、
大国主命の周りの野に須佐之男命は、火を放った。どんどんと火に囲まれた
大国主命は、だんだんと燃え近づく火の輪の真ん中に、どっかりとあぐらを
かいて、静かに目をつぶって、み魂鎮めをして、生死を超越した穏やかな
気持ちとなった。その時に、膝の上に現れたネズミ。

ネズミは。「内はほらほら、外はすぶすぶ」と言ったのを聞き。あらん限りの
力を出して、足で地面をどんどんと踏み付けた。すると、地面が二つに割れて
その下に穴ができ、穴の中に落ち込んで、火から逃れたのである。
※ 右上の写真は、その物語を書いた、寒川神社の写真です。

大きな試練を乗り越える時に、慌てることなく、
み魂鎮めをされた、大国主命がとても印象的でした。

み魂を鎮め、「蛇の比礼」「ムカデの比礼」
「蜂の比礼」そして、「火」全ての困難は、
当時の世の中においては、国を治めるには、
民の困難を知り、対処方法が必要だった
ようにも思います。まさに、昔の帝王学を
大国主命は、須佐之男命より学んだのだ
と思いました。

この『古事記』の深読みは、本当に面白い、『古事記』を読み返す
チャンスとなり、新しい発見になります。
今日も頑張ります!!


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