2014年7月8日火曜日

日本の神々

日本の神話、古事記の中か
ら神様のご神徳を知る。
「天岩戸伝承(あめのいわとで
んしょう)」を例に取ってみると。

弟神、須佐之男命(スサノオ)
の乱暴にショックを受けた、
太陽の神・天照大御神(アマ
テラスオオミカミ)が、天の
岩戸の中にお隠れになり、
世の中は、暗黒の闇に包まれる。

この時、八百万の神々が、思案を尽くして、執り行われた一連の営みこそが祭祀
行為の原点とされる。その大まかな流れ,有名な神話は、次の通り。

常世(とこよ=永久にかわらない神の域)の長鳴鳥(ながなきとり)が
集まり、「コケーコッコー」と大きな鳴き声を放つ。そして、ははかの木を使って占いを
すると、榊の枝に八咫鏡(やたかがみ)と布帛(ふはく)という供物用の布を
飾りつけ、布刀玉命(フトダマノミコト)という神様が、これを
御幣(ごへい)、いわゆるお供え物として天照大御神に向けて捧げた。

そして天児屋根命(アメノコヤネノミコト)と言う神様が祝詞を
奏上すると、今度は、天宇受売命(アメノウズメノミコト)という
女神が、自分の胸をさらけ出して踊り始めた。

八百万の神々は一斉に笑いだし、これを騒がしく思った天照大御神は、何事かと
思いひょっこり顔を外に出そうとする。

すると、その顔の正面に鏡がひとつ。この鏡に、太陽神である天照大御神の光が
反射する。遠い暗闇に放たれたこの一条の光を、自らの発する光ではなくどこか
別のところから発せられた光と勘違いした天照大御神は、「これは何事か?」
と八百万の神々に尋ねた。彼らは、「天照大御神に代わる新たな太陽神が
現れた」と答え、天照大御神の動揺を誘うことに成功する。

天照大御神は、その新たな太陽神の顔を拝まんと、岩戸よりさらに身を乗り出す。
そこで、岩戸の裏手に待ち構えていた腕力の神・天手力男神
(アメノタヂカラヲ)が天照大御神を岩戸の外に引き上げ、無事に
救出する。

布刀玉命の子孫は、忌部氏(いんべうじ、のち斎部氏(読み同じ)。氏族名の
「忌(いむ)」が「ケガレを忌む」すなわち「斎戒」を意味するように、古代朝廷の
祭祀を始めとして祭具作製・宮殿造営を担った氏族である。

天児屋根命は、春日権現(かすがごんげん)、岩戸の前で祝詞を唱え、
天孫降臨の際瓊瓊杵尊に随伴し、古事記には中臣連の祖となったとある。
子孫として、中臣氏、藤原氏がある。 祝詞担当。

天宇受売命は、踊りの神様、芸能の神様として祀られる。

天手力男神は、腕力の神、力持ちの神。

神と人間のこの関係が、すごく神道らしくて良い
のである。日本の神は、感情があり、チーム
ワークがあり、とても良いのである。

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