今日から始まる、初任神職
研修の予習として、指定
教材を読んでいる中で
改めて、「神宮大麻」と
「御師(おんし)」について
記載があったので、
ここでまとめておきたい
と思います。
伊勢神宮のお神札は、
史書によれば、平安時代
の末には神宮の御師達が
全国各地でお祓ひを行ひ
祈祷をしていた。そして
御師達は祈祷をした「し
るし」として「御祓(おはら
ひ)」を配布していた。
その「しるし」(御祓)を
人々が鄭重におまつりし、
「お伊勢さま」を遥かに
拝して信仰を深めていた。
記録によると、江戸中期
には日本全国の約九割
の世帯が大麻を受けて
いたとされる。
「お伊勢さま」「太神宮
(だいじんぐう)さま」と
して広く全国から篤い
崇敬を集めて、宮中を
始め、諸大名はもとより
広く庶民にいたるまで、
「御祓」を日々おまつり
していた。
この全国を回っていた、御師(おんし)とは、どのような人のことか?
御師とは、古来より神宮に仕へた人々で、「御詔刀(のりと)師」・「御祈祷師」
または「御師匠」の語の略称とも言われている、一般的には親しみを込めて
「太夫(たゆう)さん」とも呼ばれていた。
御師たちは、全国各地へ赴き、「檀那(だんな)」や「檀家(だんか)」と呼ばれた
崇敬者の求めに応じてお祓いを行い祈祷をし、その祈祷をした「しるし」として
「御祓」を配布した。
また、檀家の参宮に際してはその便宜をはかり、自邸では太々神楽(だいだい
かぐら)と呼ばれる神楽を奏行して祈祷を行い、参宮者への饗応や宿泊等の
手配もしていました。
明治政府の体制になり、「御師の仕組み」は、なくされました。
現在は、神社庁から各神社へ配布され、それが、全国の方々の手元に
渡るような仕組みとなっています。
日本の国体の本宗、国民全体で、神宮大麻を祭祀し続けて行くことが、
子孫繁栄に繋がり、国の安泰、平和につながると思います。
祈る姿が、自分の子や孫に引き継がれていくことを、大切にしていきたい。
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