赤飯の引出物は、よく私が子供の頃
は、見ていた。親が親戚や知り合い
の結婚式に行ったと知った時は、
赤飯が楽しみだった。
最近、ポツポツと引出物に赤飯を
加える新郎新婦が出てきた。なか
なか赤飯を扱う、また赤飯を贈答
様にしてくれるお店が少なく、私は
品川の枡翁軒さんで作ってもらう。
のしが立派で、写真は、内祝いと
あるが、結婚式の際は、寿となる。
祝いの時に赤飯が、出てくる起源は
何か、気になり、調べてみた。
古代より赤い色には邪気を祓う力
があるとされ、例えば墓室の壁画
など呪術的なものに辰砂が多く使わ
れ、また、日本神話の賀茂別雷命
出生の話に丹塗矢(破魔矢の神話
的起源)の伝承があることからも窺
える。また、神道は稲作信仰を基盤と
して持ち(田の神など)、米はとても
価値の高い食糧と考えられてきた。
このため、古代には赤米を蒸したもの
を神に供える風習があったようで
ある。その際に、お供えのお下がりとして、人間も赤米を食べていたと
想像される。米の源流を辿ると、インディカ種とジャポニカ種に辿り着く。
インディカ種は赤っぽい色をしており、ジャポニカ種は白である。
縄文時代末期に日本に初めて渡ってきた米はこの2種の中間の種類で、
ちょうど赤飯くらいの色だった。この米を、日本人は江戸時代になる前まで
食べていた。
しかし、稲作技術の発展による品種改良でより収量が多く作りやすい米が
出てきたこと、食味の劣る赤米を領主が嫌って年貢として収納することが
できなかったことから、次第に赤米は雑草稲として排除されるようになった。
だが赤いご飯を食べる風習自体は生き続け、白い米に身近な食材である
小豆等で色付けする方法が取られるようになったと考えられる。
すごい!!
すごい赤飯の起源に日本人の長い歴史を感じる。
結婚式に引出物は、御両家からのお礼として、のしには、〇〇家、〇〇家
姓をつけて、引菓子は、お二人からの幸せの御裾分けとして、◇◇、◇◇と二人
の名前をつける。 赤飯は、偶数ではなく、奇数=陽の数にするために、
もう一品としてつける。
「復活」というのか、世代が変わり、考えが変わり、
その変化の中で、結婚をする両家の家からの祝い
として、「おもてなし」の気持ちから引出物を考える
カップルが増えています。
赤飯、私は、是非とも引出物に付けてほしいと思います。
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