
の御祭りでした。
品川神社の広い境内には、色々
な歴史ある石造が建っている
ので、前からこれは、何の物か
などの疑問を思っていた。
その一つに庖丁塚があった。
庖丁塚の石碑の隣にある、
由来を見てみると、このように
書いてある。
「抑もここ品川の地は、往古

近代となりてその地域広大と
なるも、まことに殷賑をきわめ、
ゆえに調理をなりはいとする
店も多く、またそれらに使用さ
れし庖丁数知れぬなり。
このたび品川区鮨商組合発足
二十五周年を記念し、ここ縁り
の地品川神社の神域に庖丁
塚を建立、調理に役し、使い
古されし数多庖丁を納め、とわ
にその労を謝すと共に、同じ
くそれら庖丁により調理されし
鳥獣魚介の類、はた又蔬菜

発展を期し、とこしえに連合
会の隆昌を願うものなり。
昭和五十一年四月二十七日
品川区鮨商環衛組合連合会
会長 永原 徳 」
この由来の碑を見て、すごい
なと思った。庖丁がやはり、
鮨職人の方のまた調理を
仕事とするかたの一番の相方
で、大切なもの。ともに働いて
きた庖丁の労に感謝する。
またその調理された、鳥獣魚介
、蔬菜(そさい=野菜)に感謝
の念を祭りとして形にする。日本人、神道の考えなんだと、感動しました。
目に見えないもの、言葉を発しないもの、人間の
身の廻いには、沢山あります。
その目に見えないもの、言葉を発しない物は、
神に通じる。見えない物、言葉を言わない物に対し、
日本人は、畏敬の念を常に持ち、感謝をして、
今迄培ってきたことを継続するために、節目を作り、
その節目が、次へ繋がる力となっている。
『感謝』の念は、大事です。
春の穏やかな陽気に包まれた素晴らしい御祭りでした。
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