先般、赤坂の豊川稲荷のお坊様と
話しをしている中で、「この神社仏閣
にいると、何でも質問されて、何でも
答えられるように、日々勉強してい
ます。」と話されていた。
最近の質問された例としては、
これです。と出して頂いた、お茶
菓子の楊枝を指された。
これは、なんと呼びますか?
このお菓子の袋には、「おくわし」
と書いてありますが、つまようじ
とか、黒文字とか呼ぶのでは?
と質問されたそうです。
爪楊枝は、妻楊枝とも書いて、
歯のすきまにはさまった物を
取り除いたり、試食コーナーで
試食の物に刺されていたり、
ソーセージのベーコン巻の
ように、食材と食材をひっつける
時に使ったり。万能の棒である。
爪楊枝も用途によって、使用さ
れる場面によって、楊枝の雰囲気
を変えるのが、かっこいい。
歯のすきまの掃除であれば、
通常の断面の丸の楊枝で十分
と思う。
御茶席の際に、茶菓子と一緒に
添えて出すなら、黒文字の方が、
体裁が良いだろう。
黒文字というのは、原料の木の
名前らしい。右に木の写真を
検索して、添付した。
一見、この木が、爪楊枝の黒文字
に使われている木とは、想像でき
ない。
日本茶道では、楊枝を菓子切りと
呼び、黒文字や象牙、金物を使う
とのこと。
御菓子は、皿の上のままに挿した
り切ったりせずに、懐紙を皿替わり
として、載せてから切るとのこと。
食べた後は、楊枝を懐紙に包んで
持って帰るのが、マナーとのこと。
ところで、赤坂豊川稲荷で出た「おくわし」と言う楊枝は、あの菓子屋さんの
オリジナル名で、「赤坂の青埜」さんの付けた名前とのこと。
爪楊枝の事を、今までの人生で考えたこともなかった。
何でも、その専門家が深く、文化やこだわりを考えて作っていることに
感動する。
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