2014年9月20日土曜日

物づくり

先日、大阪に帰った際,
弟の工場を久し振りに顔
を出す。 ミシンの音、
スチームアイロンの音、
沢山の色のミシン糸、
型紙、ボディー、物作り
の現場である。

父のアパレル業を継承し
てくれている弟の会社。
私が、紳士服の生産部
の時代は、京都の淀や
九州福岡の自社工場、
日本各地の協力工場
や中国工場によく検品、
視察に行った。
納期をつめたり新作
商品を工場の人と
一緒に考えたり。

紳士服が、売場に並ぶ
時は、ハンガーに掛か
る。着心地が良くて、
ハンガールックスの
良い物への追求
よくやったことを思い
出す。

「服は、着てみて、生地
を触ってみて、ハンガー
に掛けてみて、服の骨、
柱になる、芯地をみて、
そして、やはり自分で
羽織ってみて、身体
感じる物作り
を教えて頂いた。

価格競争の時代が進み
海外生産が増える中、
物流網が発達し、生産
現場も中国奥地にどん
どんと移動していく。
今では、インドやベト
ナムに生産拠点が
移っていると聞く。

大阪谷町は、戦前発生
し、戦中は、軍服製造
で発達をし、戦後は、
高度成長期として、
全国の百貨店用として
育ったアパレルの街

そんな谷町メイドの
魂のこもった物作り、
大切な服作りの文化
を残し、また都市型
工場の魅力である、
クイック生産

欠けたサイズ
の補充!
海外生産では、間に
合わない生産をして
いる貴重な国内工場
である。

背広の語源になった
イギリスの紳士服の
街、セビルローのよう
に、大阪谷町メイドと
して、国内有数な工場
の一つとして、これか
らも頑張って欲しい。
着やすくて、軽くて、
肩のこらない、ハンガ
ールックスが良くて、
高級感のある服

オーダースーツでは、
・型紙の選定
・生地の選定
・裏地の選定
・ボタンや糸の色
 の選定
・見返しと言って、
 上着の内側の仕様
 の選定
・ズボンのタック数
 や、ポケットの形
 裾のタブル巾

色んなこだわりを持ち出すと、服作りは、楽しい!
そんな自分の思いの籠った服、すごく大切な宝物になります。
そして、自慢の本切羽(ほんせっぱ)仕様のスーツを着こなし
シャツやネクタイ、ポケットチーフから、ベルト、靴に至るまで
メンズEXなどを参考に、おしゃれを楽しむ、秋がそろそろ始まります!



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