2014年2月14日金曜日

貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を焼き祓う

私の持つ祝詞本の中で、大切に  
しているお経があります。
それが、『仏説聖不動経』
神道の神主が、お経?と思われる
かもしれませんが、修験道の先生
には、御嶽山の滝を頂く時には、
水神さんとお不動さんにも
味方頂き、このお経を上げなさい
と教えられました。

何度も何度もこのお経を上げる
と、お経と言えども、祝詞に近く
意味や内容、身体に沁み渡る
のです。

特に『貪・瞋・癡(どん・じん・ち)』を害し、と言うところ。
これら三つの毒と言われる煩悩をお不動さんの炎で焼き消すのです。

仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、
貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を指し、三毒と言います。

貪(どん)は、貪欲。むさぼり求める心。
瞋(じん)は、瞋恚(しんに)ともいう。怒りの心。
癡(ち)は、愚痴(ぐち)真理に対する無知の心。
=「おろか」とも
この三毒をあの炎で焼き祓うのです。
佛説聖不動経 
その時に大會(だいえ)に、一(ひと)りの明王(みょうおう)あり。
是(こ)の大明王は大威力(だいいりき)あり。
大悲(だいひ)の徳の故に。
青黒(しょうこく)の形を現(げん)じ。
大定(だいじょう)の徳の故に。
金剛石に坐(ざ)し。
大智恵(だいちえ)の故に。
大火焔(かえん)を現じ。
大智(だいち)の剣を執(とつ)て。
貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を害(がい)し。
三昧(さんまい)の索(なわ)を持(ぢ)して。
難伏(なんぷく)の者(もの)を縛(ばく)し
無想法身虚空同體(むそうほうしんこくうどうたい)なれば。
其の住所(じゅうしょ)もなし。
但し衆生心想(しゅじょうしんそう)の中(うち)に住(じゅう)したまう。
衆生の意想(いそう)。各々(かくかく)不同(ふどう)なれば。
衆生の意(こころ)に随(したがい)て。
利益(りやく)を作(な)し。
所求円満(しょぐえんまん)せしむ。
その時に大會(だいえ)。是経(このきょう)を説(とく)ことを聞て。
皆大いに歓喜(かんき)し。信受(しんじゅ)して奉行(ぶぎょう)したてまつりき。
佛説聖不動経。

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