水、人間の体は、約60%の水分で出来ていると言われる。体液と言う形で、身体の栄養分、不要分を循環させる役割があるという。
この人間の体が水で出来てる!と感じるのは、やはり滝の中である。11月~2月頃、奈良の三輪山の滝に入ると本当に冷たい。その冷たさは、表現すると、夏にカキ氷を食べた時に、頭が、「キーン」となる感じの現象になる。突然に入ると心臓麻痺になるから、まず、足を流れてくる冷たい滝の水に浸しながら、滝の神様、水神さんに安全とお力を頂けるように祝詞を奏す。そして、いよいよお水を頂く時は、心臓から遠い、手先、足先から水をかけていく。左手、左足、右手、右足、そして右の肩から戴く。
両肩から、首の裏、やがて頭のてっぺんに戴く。頭の頭蓋骨を感じる。頭蓋骨が、脳を守ってくれているのだな、と感謝をする。そして頭のお皿に滝の水をいただき、頭が河童の頭のように水が四方八方にとびちっていると感じる時、10秒も経過するとやがて、カキ氷状態の「キーン」の状態になる。
私の目安は、滝の中で、「祓戸の大神」を唱え、気が下腹のタンデンに行った時から、『般若心経』を10巻唱える。その時に様々な現象を経て、やがて、水となる。
自分の身体を水に戻す、水=滝に一体化した時、ミゾウチの辺りから胸の辺りに、本当の自分がいることを感じる。これが「心」と言うのか、「魂」というのか、浮かびあがる自分がいる。その時、この地球、大地からの借り物である身体が、大地、水、滝と一体化しているのだと感じる。この世に存在しているもの、現象、苦しみも悲しみも、喜びも楽しみも、全ての喜怒哀楽にまで、感謝の念が出る。今の現実の世界、手、足、耳、目、鼻、口、頭、小指、中指、親指、心臓、肝臓、膵臓、腎臓、脾臓、五臓六腑、それを下さった、父、母、祖父、祖母、ここに行かせてくれた、妻、子供、会社、社員、すべてに感謝する。心願のすべてがなくなり、ただ、「ありがとう、ありがとう」と感謝の念だけが出る。
ああ、やっぱり人間は、水で、この水で出来た身体は、大地からの借り物なんだと気が付く。
結婚式の時に行う、三献の儀(三三九度)は、神さまにお供えした、お酒=御神酒(おみき:神さまの御魂の入ったお酒)を酌み交わし契りを結ぶ。お酒もまた水で出来てる、この神さまから戴く、水を夫婦が酌み交わし契りを結ぶのはとても、厳粛で、意味が深いと思う。見えない神の力が入っているお酒(水)を二人が同じ盃で飲むのは、見えない糸でつなぎ合わされている。縫われている。
また、水合わせの儀、別々の土地(家)・水で育った二人、それぞれの家の水を持ってきて、その水を合わせる。この水を合わせるのもまた意味が深いと思う。今度の結婚式において、この水を合わせた後、新郎の母が先生をされている、煎茶道でお茶を淹れる、淹れたお茶を母から新郎新婦へ、それを貴人点前(きにんてまえ)と言うらしい、楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿