
二宮尊徳の像は、よく見た像である。
山からマキを積んで隣町まで売り
行き、生活をした二宮尊徳は、
勉学をする時間を作るために、
マキを運んでいる時も勉強した
努力の人。やがて、国を豊かに
する農村復興政策を行い、
人々を豊かにし尊敬されている。
そんな二宮尊徳が手に持っている
本は、『大学』である。
『大学』と言う書物は、「大人」を作る本。
「小人」は、自分の為に生きる。
「大人」は、他人の為に生きる。
そんな『大学』のなかで、有名な個所が、『格物致知(かくぶつちち)』の出てくる所。
「古(いにしえ)の明徳(めいとく)を天下に明らかにせんと欲する者は、
先ずその国を治(おさ)む」
「その国を治めんと欲する者は、まずその家を斉(ととの)う」
「その家を斉(ととの)えんと欲する者は、まずその身を修(おさ)む」
「その身を修(おさ)めんと欲する者は、まずその心を正(ただ)す」
「その心を正(ただ)すと欲する者は、まずその意(こころばせ)を誠(まこと)にす」
「その意(こころばせ)を誠にせんと欲する者は、まずその知を致(いた)す」
「知を致すは、物を格(ただ)すにあり。」
「物を格(ただ)す」とは「自己自身を正す」こと。
古事記に出てくる、日本の神話の中に、
天照大神が天孫ニニギノミコトをこの国に送り出し
になられる時に、ご自分のお持ちになっておられた
御鏡(八咫鏡:やたのかがみ)を与えた。
「この鏡を見ること常に我を見るが如くせよ」と、
それは「鏡を見て知を致せ」ということ。
自分に与えられたる知をちゃんといつも正常に
保つには、日々三省する。
毎日、毎日を寝る前に振り返り、反省し明日に
つなげることなのか、
神棚の鏡を見て、心静かに、日々振り返る。
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