2014年1月17日金曜日

健康とは、健体(けんたい)と康心(こうしん)

健康とは、健体(けんたい:
すこやかな体)と康心(こう
しん:やすらかな心)のこと
ある。

ここで、先日読んだ、ドイツの哲学者
カントの話を紹介する。
カントは、生まれつき「くる病」であった。
背中にコブがあり、脈拍は高く、ぜんそく
だったのである。
ある日、父に連れて医者に診てもらった。

その医師は、カントの顔を見ながら、
言った。その言葉がカントを大哲学者に
するきっかけとなった。

「気の毒だな、あなたは。しかし、気の毒だと思うのは、体を見ただけのことだよ。
考えてごらん。体はなるほど気の毒だ。それは見れば分かる。だが、心はどうでも
ないだろう。心までもせむしで息が苦しいなら別だが、心はどうでもないだろう。

苦しい辛いと言ったところで、この苦しい辛いが治るものじゃない。 あなたが、苦しい
辛いと言えば、お父さん、お母さんだってやはり苦しい。言えば言う程、みんなが
余計に苦しくなるだろう。苦しい辛いと言うその口で、心の丈夫なことを喜びと感謝に
考えればいい。丈夫な心のお蔭で死なずに生きているじゃないか。死なずに生きて
いるのは丈夫な心のお蔭なんだから、それを喜びと感謝に変えていったらどうだね。

カントは医師に言われたことを考えた。
「心は患っていない、それを喜びと感謝に変えろ、とあの医師は言ったが、
俺はいままで、喜んだことも感謝したことも一遍もない。それを言えというんだから
言ってみよう。そして、心と体とどっちが本当の自分なのかを考えてみよう。
それが分かっただけでも、世の中のために少しはいいことになりはしないか」

健康とは、健体と康心のことである。体を健やかに
保つこと。それは、天地から体を与えられた人間の
務めである。そしてそれ以上に大事なのが、
心を康らかに保つ事だ。体が丈夫でも心が康らか
でなかったら、健康とはいえない。いや、たとえ体
が病弱でも心が康らかなら、生命は健やかである。

平成26年1月、心と体の健康を考える機会として、、
今年も一年間 心と体を鍛え、走りぬきたい。

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