神前に立つと、子供の頃、母から、
「二礼二拍手一礼やでー」と
教えられた事を思い出します。
神道の学校祭式講習の最初に、習う作法が、この敬礼の区別です。
敬礼、礼の種類=作法は、大きく四つあります。
一.拝(はい)
角度 九十度 時間 (三秒間)
二.平伏(へいふく)・磬折(けいせつ)
深い平伏と深い磬折
角度 六十度 時間 一定しない
⇒ 祝詞を受ける間等
浅い平伏と浅い磬折
角度 四十五度 時間 一定しない
⇒ 修祓で大麻(おおぬさ)を受ける間等
※ 平伏は、座礼、磬折は、立礼 の場合。
三.揖(ゆう)
深揖(しんゆう)
角度 四十五度 時間 凡そ二秒
小揖(しょうゆう)
角度 十五度 時間 一秒
四.屈行(くっこう)
角度 十五度 凡そ 三歩
これらの敬礼の区別から考えると
二礼二拍手一礼は、やはり、
二拝二拍手一拝が、
具体的にわかりやすいです。
つまり、二回、九十度に礼を行う、
そして二回拍手(はくしゅ:かしわでを打つ)、
最後一拝です。
より丁寧な気持ちを表す場合には、
この前後に「小揖」を行います。
二拝(再拝:さいはい)の意味としては、
「敬神=神を敬う」という言葉があります。
人間同士の行う挨拶は頭を下げますが、神様には、敬意を表してもう一度、頭を下げます。
二拍手の意味としては、拍手を打つことで神への感謝や喜びを示す複数回の最小の二回、
そして自分の願いを神様に伝える作法です。
拍手の方法は、両手を合わせて右手を少しさげて、二拍手をして手を合わせます。
何故、右手を下げるかと言うと「右手は体・左手は心」と考え、 体を一歩下げる
気持ちで神様に対し「敬い」思いを伝える。
※ 邪気を払うため、音を立てて神霊を招き寄せるための諸説あります。
最後の一拝の意味としては、参拝に来れた感謝をこめて拝をします。
祭式の授業の時間に、
笏を持ち、敬礼の練習を行います。
笏を体に並行にきっちりと持つと、
拝の九十度の時は
笏が床と平行になります。
笏は、自分の姿勢、態勢を客
観的に見せてくれます。
『笏が己の躰を現す』
と先生に言われました。
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