2013年10月3日木曜日

神宮式年遷宮とお白石、川曳体験。 温かい白石を白布でくるんで新正殿に入らせて頂く感動を伝えます。

神宮式年遷宮とお白石の川曳体験を
今年の夏したことを記しておきましょう。

神宮の式年遷宮について、少し書きます。
式年遷宮」とは、制度上定められた期間
ごとに新たな御社殿を造って神様にお遷り
を願い、御装束神宝までをも新たにして、
神威のより一層の高まりを願う祭典です。

そのため、神宮には内宮・外宮の両正宮
をはじめ、別宮、摂末社の多くにもそれぞれ
東と西に同じ広さの御敷地(新御敷地・
古殿地)があり、20年ごとに同じ形の社殿
を交互に新しく造り替えています。

この制度は、今から約1300年前に第40代天武天皇の御宿願で、次の第41代持統天皇の4年
(690)に第1回の御遷宮が行われました。以来、戦国時代に一時中断はありましたが、20年に
一度繰り返され、今年平成25年に第62回の御遷宮が行われるのです。

今回の第62回の式年遷宮は、平成16年1月19日に天皇陛下から大宮司に遷宮斎行のご下命
があり、4月5日、正式に「御聴許ごちょうきょ」(天皇陛下が聞き届けられること)があり、
翌年平成17年5月の「山口祭」から諸祭・行事が進められています。ここから、平成25年10月の
「遷御」まで30に及ぶ祭典・行事が行われます。

その中の行事に平成25年7月26日~9月1日 「御白石持行事」があります。
伊勢市民や特別神領民が、新宮の御敷地に
敷き詰める御白石を奉献します。
この御白石は伊勢市内を流れる宮川の河原
で集め、洗い清めたもの。奉献当日、御白石
は奉曳車や木そりで沿道や川を曳かれ、
神域まで運びこまれます。そこからは、一人
一人が白布に御白石をくるみ、このときに
しか立ち入ることが出来ない御正殿を間近
に拝しながら御白石を両宮に奉献します。

この御白石持行事に、参加しました!
その時の姿が、右上の写真です。
全身白い服装に神領民の袢纏を
頂き、川曳きました。
五十鈴川をゆっくりと約3時間曳きました     

伊勢神宮に参拝する時に渡るあの宇治橋
の下に流れる川です。
浅い川ですが、ところどころは、川の流れ
も早く、長いロープを800人ぐらいで曳き
ますが、川の途中で、2列のロープを曳く
グループが、ロープの綱を奪い合うという
行事、神事?もあり、なんどもひっくり
返り、全身ずぶ濡れの状態でした。

木遣りを聞きながら、エイヤーエイヤー
と曳きます。

到着地は、宇治橋のたもとで、ここからは
陸に木そりを上げます。

上げた後は、白布を頂き、一人一人、
運んできた白石を、布にくるみ、新正殿の
中に入っていきます。、

入らせて頂いた感動は、今も忘れません!!
何とも荘厳な、素朴な御社殿でありながら
きらびやかでもないのに、キラキラと輝いて
いました。

あの富士山がそびえるような、大きな荘厳
な建物に見えました。
大げさに言うと、私の45年間は、今日の
この白石持行事に参加するために、
生きてきたのではないかと思うほどの
感動でした。

本当に本当に感動しました。
新幹線から晴天の日に、くっきりと
山頂から裾の方まですっきりと見える
富士は、あまりにも美しく、自然に拝む
手を合わせ、感謝する。
その時と同じなのです。
あまりにも美しく、手を合わせ、感謝
するのです。

日本人ってすごいと思います。、
本当に、自然とそして神様と共存して
いると感じます。

自然に感謝し、
神様に感謝し
自然に恩恵を受けて、共存している
そんな日本人の良いところを、
日本人として忘れてきたように思うことを、
遷宮行事の白石持行事に参加させて頂き
思いました。

次の20年また元気に生活し、65歳で再度、85歳で
再々度参加したいと心より思っています。








  

0 件のコメント:

コメントを投稿