2013年10月28日月曜日

三献の儀(三三九度)にて、恩頼(みたまのふゆ)を頂く。

先日、ブライダルフェアの接客において、お客様から神前結婚式の式次第の説明をしていて、
お客様が、疑問に思われたこと。

三献の儀(さんこんのぎ
:三三九度)において、神様
のお酒、お神酒を頂き神様
より恩頼(みたまのふゆ)
を頂きます。
『みたまのふゆ???』

まず、一献から説明をします。
一献は、正式な場において、
三つの杯で一杯ずつ飲むこと
三献は、これを三回繰り返す。

三三九度は、三種類の杯で、
一献づつ行い、三献を行う
から九杯頂く。

三三九度の歴史的には、
だいたい室町時代に、武家
礼法によってその基礎が
できたとされ、しかもこの頃は
結婚式だけではなく他の
おめでたい儀式の時にも
三三九度が行われていた
ようです。

神話の中に、スサノオミコト           
が、ヤマタノオロチに酒を
飲ませて退治したことが
出てきます。これは、
酒(サケ)」の語源が、
「栄え」の意味のほかに
邪気を「避け」るの意味
があるからだと言われて
います。

神前式において、三三九度に
使う酒は、「夫婦固めの盃」
そして「親族固めの盃」
に使用します。 これは、
新郎新婦だけでなく
両家が同じ身内になる
ことによりその繁栄を
祈る意味が込められて
います。

酒は、ご神前にお供えされて
酒から、お神酒(おみき)、                 
神様の御霊の入った酒へと
変わります。

この神様の御霊の入った酒を
頂くことにより恩頼を頂くのです

恩頼(みたまのふゆ)とは、           
皇神や天皇の霊威による恩恵を常に
こうむっているという古来の信仰を
表現した語。
ミタマは霊魂、フユは「触る」「振り」
「殖ゆ」の意味で、尊貴ま霊魂に
接触することでミタマの力が加護
増殖される意と解釈される。

『日本書記』には、オオナムチ、
スクナビコのはたらきで、療病、
まじないの法が伝えられ、
人々が恩頼をこうむっていると
いう記載がある。景行紀に
ヤマトタケルは「頼皇霊之威
(みたまのふゆにより)
て熊襲国を撃ったとある。


神前式において、神の恩頼(みたまのふゆ)を頂き、末永く良き家庭を築いて頂きたいです。

 


 

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