2014年7月11日金曜日

一隅を照らす

先日、人間学の勉強をしている 
際、心に残った言葉に、
『一隅を照らす』
あります。

これは、最澄が、書いた、
天台宗の経本『山家学生式』
に出てくる言葉です。

昔勉強した時は、ああ、
隅を照らすのか、、、、
と考えたただけでしたが、
そうではなく、
自分が、自分らしく、自分の
役割を果たすと言う、意味。
自分が自分の役割を使命
を全うすることが大切ということを知り感動しました。

国の宝とは何物ぞ、宝とは道心(どうしん)なり。
道心ある人を名付けて国宝と為す。

径寸(けいすん)十枚、是れ国宝にあらず
一隅を照らす、これ則ち国宝なり

<訳>

国の国宝とはなにか? 宝とは道を修めようとする心である。
この道心を持っている人こそ 社会にとって、なくてはならない
国の宝です。 宝石10個が、国宝ではない。
社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする。
その人こそが、なくてはならない国の国宝の人である。

道を修める、身近に自分でできる事をする、自分の持ち場において
精一杯頑張ることが、自分の周りを明るく照らすことになる。
自分が、頑張ることが、社会を元気にすることになる。

「一燈照隅 万燈照国」

一つの灯りは隅しか照らせないが、万の灯りは国全体を照らすことができる。
転じて、一人一人が自分の役割を懸命に果たすことが、
組織全体にとって最も貴重である。

「一隅を照らす」を意識して日々を過ごす。さあ!今日も頑張ろう!

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