「ムスヒ」、むすび、結びの力、縁を大切にする。
『ムスヒ』 神道事典によると、
産霊、産巣日、魂、産日、産魂などの表記もある。
天地・万物を生成発展させる霊的なはたらきを
いう。 と書いてあります。
さらに、ムスは生成発展する意味。ヒは霊または
神秘的なはたらきを意味する。
ムスヒの修飾語としては、高たか、神かみ、生いく、
火ほ、など多様なものがあり、ムスヒの観念の
幅広さを示している。
『古事記』で造化三神の一神である
タカミムスヒは、アマテラスが天の石屋戸に籠られ
たときに、子の思金(おもいかね)神に命じて大神
を還御(かんぎょ)させ、高天原に再び明かりを
取り戻した。
カミムスヒは殺された大穴牟遅(おおなむち)神を
蘇生させた。このことからもムスヒの神は、
衰えようとする魂を奮い立たせるはたらきをもつと
いう信仰があったことが知れる。
神々の生成をはじめ、万物の生成発展にかかわる神道では重要な概念で
ある。
※ 造化三神(ぞうかさんしん)
「古事記」の冒頭に、天地初発のとき、高天原に成った神として出てくる三柱の神。
すなわち
天之御中主神(あめのみなかぬし)
高御産巣日神(たかみむすひ)
神産巣日神 (かみむすひ)
のことである。
ムスヒ、結び 「結ぶ」ことで、新しい力を頂きます。
私たち人間においては、これを「縁」と表現しているように感じます。
目に見えない神の力により人と人が、「結ばれる」これを『縁』という。
良き縁を頂くために、自分自身が良き人になる。
そして、良き縁は、さらに良き縁を尋ねて発展していきます。
人は、できるだけ良き縁を頂くために
良い機会、良い場所、良い人、良い書物に会うことを考える。
そのために、良い『気』の場所=神社(氏神、産土神社、鎮守神社)、仏閣(菩提寺)へ行く!
縁が縁を産むこのような様を、『縁尋機妙(えんじんきみょう)』と言います。
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