2014年4月10日木曜日

庖丁塚の御祭り

昨日は、品川神社にて、庖丁塚   
の御祭りでした。
品川神社の広い境内には、色々
な歴史ある石造が建っている
ので、前からこれは、何の物か
などの疑問を思っていた。

その一つに庖丁塚があった。
庖丁塚の石碑の隣にある、
由来を見てみると、このように
書いてある。

「抑もここ品川の地は、往古
より江戸出入の宿にして
近代となりてその地域広大と              
なるも、まことに殷賑をきわめ、
ゆえに調理をなりはいとする
店も多く、またそれらに使用さ
れし庖丁数知れぬなり。
このたび品川区鮨商組合発足
二十五周年を記念し、ここ縁り
の地品川神社の神域に庖丁
塚を建立、調理に役し、使い
古されし数多庖丁を納め、とわ
にその労を謝すと共に、同じ
くそれら庖丁により調理されし
鳥獣魚介の類、はた又蔬菜
等を慰霊し、併せて業界の              
発展を期し、とこしえに連合
会の隆昌を願うものなり。
昭和五十一年四月二十七日
品川区鮨商環衛組合連合会
会長 永原 徳 」

この由来の碑を見て、すごい
なと思った。庖丁がやはり、
鮨職人の方のまた調理を
仕事とするかたの一番の相方
で、大切なもの。ともに働いて
きた庖丁の労に感謝する。
またその調理された、鳥獣魚介
、蔬菜(そさい=野菜)に感謝
の念を祭りとして形にする。日本人、神道の考えなんだと、感動しました。
目に見えないもの、言葉を発しないもの、人間の
身の廻いには、沢山あります。
その目に見えないもの、言葉を発しない物は、
神に通じる。見えない物、言葉を言わない物に対し、
日本人は、畏敬の念を常に持ち、感謝をして、
今迄培ってきたことを継続するために、節目を作り、
その節目が、次へ繋がる力となっている。 
『感謝』の念は、大事です。

春の穏やかな陽気に包まれた素晴らしい御祭りでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿