2014年9月5日金曜日

伊藤忠

昨日は、店舗休みの日   
、久し振りに机の片付け
をしました。片付けの中
から見つけた本の中か
ら、近江生まれの伊藤
忠兵衛、あの「伊藤忠」
を創業する所を、掃除の
合間に読んでいました。

私の父が、大学を卒業
して就職した会社でも
あり、私が物心ついた
頃から憧れていた会社「伊藤忠」。

忠兵衛は、十一歳から行商にでます。その時の父から言われた言葉、

「信仰心をもって商売をする。世の人々のお蔭
で生かしてもらえる。質素・倹約を心がけて
一生懸命働けば、阿弥陀様が良い方へお導き
くださる。忠兵衛も十一歳になったのだから、
行商に行きなさい。」

時は、安政五年(1858年)日本とアメリカ・ロシア・オランダ・イギリス・
フランスの五ヶ国が修好通商条約を結び、開国した時期。

開国とともに、外国からの商品が北九州の圏内に入ってくる、これを
行商で全国に販売し始める、忠兵衛。明治五年には、近江から大阪
へ本拠地を移し、店経営の基本の店法を定める。

忠兵衛の教えに私の好きな言葉があります。

「商売は菩薩の業だ。他人様の幸せを先に
考え、自分の利は考えてはならない。
勤勉に働き、倹約をつらぬき、努力を惜し
まず生きれば、必ず救い取ってくださるから、
迷わずに進んでいくことだ。」

商売は、本当にこの言葉通りだと思う。

この忠兵衛が、「時機」と気付いて精力的に動いたことも書いていた

「時」の大切である。「時」については、中国の有名な兵法書
「六韜」の中から『文韜(ぶんとう)』にある言葉、

『善を見て怠り、時至りて疑い、非を知りて居る。』

良いことだとわかっていても実行せず、好機がきても決断をためらい、
悪いことだと知りながら改めようとしない。太公望が国家が廃れる条件
として挙げた事柄である。欲望に負け、相手を侮った者は滅亡の憂き目
を見るのである。
それを防ぐには欲望に打ち勝ち、相手を敬う心である
と太公望は説いている。

机の掃除ができて、読み返す本があり、とても充実した一日だった。
『人間の生命に必ず機がある』 
今が、「時機」・チャンス、変革の時と捉えて動きたい。
今日からまた一日一日と頑張ります!!


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