2014年8月28日木曜日

ふくろしょいのこころ

日本の大切な神話『古事記』を
現代の大人にも納得できるよう
に書き述べられた本、『新釈
古事記伝』に出会いました。

全7集あるなか、今日は第1集
「袋背負いの心」から、紹介
致します。

『古事記』は大和民族の理想
信仰を、ごくごく簡単につづめ
たもの。その言葉の一言一句
に、深遠な意味の、長い間の
生活体験からくる教えがたたみ
込まれております。その一言
一句を味わう今回の本になり
ます。

『古事記』の「稲羽の素兎」段より、「袋背負いの心」、大国主命は八十神たち
が荷厄介に思われ、面倒に思って嫌われた旅行道具を一切引き受けて、
大きな袋にお入れになり、これを背負われました。この袋を背負われる気持ち
が非常に大切だと思います。

「できるだけたくさん、人さまの世話を
やかせていただくことが立派なことである」

と教えてられているのであります。

「できるだけたくさん、他人の苦労を
背負い込むことを喜びとせよ」

と教えられているのであります。
また、その人さまの世話をやかせてもらって偉いと自分で思ったり、世話の
やき賃を求めたりするようではいけない、と教えられているのであります。

仕事をすること、それ自体が喜びであり、感謝なのであります。
仕事の中では、人さまの苦労を背負うことが、一番大切な仕事で
あります。これが大和民族の受け持ちの考え方、本分という考え方
であります。

このように神話を通して、昔の方は、人々に大和民族の心を道徳を
教えていたのだと思うと、素晴らしい国であることを感動します。

お母さんの事を「お袋様」と呼ぶのもこのような、家の中でも自分以外の
ひとの世話を背負ってくださったのは、お母さんなんですね。

お父さんは、この「ふくろしょいのこころ」の大国主命=大黒様から、
大黒柱して呼ばれて言います。

『大国主命』と言う題で、歌があります。

八十神に ひとりおくれて 負ひたもふ  
袋にこもる  千のさきはひ

本当に、味わいのある、歌です。
今日も頑張ります!




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