2014年2月12日水曜日

来る者は拒まず、去る者は追わず

来る者は拒まず、     
去る者は追わず

昔、青春時代には、恋愛
の達人に教えてもらい、
経営をするようになって
からは、経営者仲間と
話をする時に、時たま出
る言葉。

昨日、易経の勉強をして
いると、易経八番の中に
この話は出てくる。
八番の水地比は、水と
地(大地)の卦の組合わせ、互いに争うのではなく、和合する卦である。
水が、大地の上に来ることにより、親しみ助け合い和合する。水は、国の王を
表し、大地が民を表す。即ち、和合することにより、万物が育ち生成発展する
ことにより国が豊かになる。物語。その王は、民を束ねる時に、力や権力で、
押さえつけるのではなく、和合、助け合い、思いあい、国を作るのである。
すなわち、その統治の仕方を

古の天子三駆(さんく)の礼    
君の狩猟は四方を囲まず三方を囲み、禽獣(きんじゅう)の逃げ道を
作っておく)に倣って(ならって)『来る者は拒まず、去る者は追わない。』
(王三軀を用ひ前禽を失ふ)

と呼ぶ。大衆は自分から望んで親しみ和合するので、戒める必要は
ない(邑人誡めず)。天下を泰平に導く名君である。

『水地比』の卦、
・卦辞(彖辞)
 比は吉。原筮(げんぜい)して、元永貞(げんえいてい)なれば、咎无(とがな)し。
 寧(やす)んぜずして方(あまね)く來(きた)る。後(おく)るる夫(ふ)は凶
 比は、親しみ助け合い和合するから共存共栄する。親しむべき相手を推し量り、
 察知できないところは占筮するように人に意見を聞き、元(仁)、永(恒)、貞(正)
 の徳を備えていれば過ちは犯さない。不安を抱く人々が集まって来る。
 ぐずぐずして孤立している人は駄目である。

君主、王また、経営者は、仁(相手を思う)の心と
恒(継続する)の心と正(正しい)心を持って、
国の運営、会社の経営をすれば、社員は、
気持ちを同じくするものは、集まり。会社は発展する。
「来る者は拒まず、去る者は追わず」の意味は、深い。
社員みんなと徳を持って接し、気持ちを寄り添い、
志を一つにして成長していきたい。

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