2014年5月1日木曜日

牛頭天王と天王祭

品川神社に神職として、登録して頂き、     
この五月で1年が経つ。今年の例大祭
は、さらに気合いを入れて参加させて
頂く所存。その品川神社の例大祭を
天王祭とも言う、なぜなのかと色々と
調べてみると、「牛頭天王」が出てきた。

牛頭天王とは、インド祇園精舎の
守護神であり、日本で、有名なのは、
祇園社(京都市東山区の八坂神社)に
祭られ、素戔嗚尊(スサノオノミコト)に
同一視されている。京都の祇園社は、  
貞観18(876)年に藤原基経が疫病を
鎮めるために牛頭天王を祭って造営
したもので、その祭礼は祇園祭として
有名である。仏教の牛頭天王がスサ
ノオと習合したのは,牛頭天王が道教系
の武塔神と同一視されていたためで
この武塔神は『備後国風土記』によれ
ば、蘇民将来に一夜の宿を借り、その
礼として疫病を免れる茅の輪を与えて
「自分はスサノオノミコトである」と名乗
ったという。人々は疫病を恐れその祟
りを鎮める魔除けの神として牛頭天王
(スサノオノミコト)に対する信仰が広まった

江戸時代の古地図を調べてみると、今の品川神社の辺り、東海寺の北東に、天王社
としてある。東海寺の開創にともなって境内地が鬼門(きもん)(北東方向)にあたる
ことから明治維新まで東海寺の鎮守となっていた。
品川神社は、古くは品川大明神といわれ、江戸時代には北品川稲荷社と呼ばれて
いました。牛頭天王を勧請(かんじょう)したのは、室町時代と考えられている

この天王社の天王が、天王祭の語源のようである。

牛頭天王や、仏教と神道の神仏習合の神様、道教の神様、色々と時代に合わせて
人々が、信仰していることがわかる、そしてその歴史が形を変えながらも残る。

品川神社のご祭神は、
  • 天比理乃咩命
  • 素盞嗚尊
  • 宇賀之売命
  • であります。どうぞ、6月6,7,8日例大祭にお越しくださいませ。

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